Amazonのユーティリティコンピューティング型サービス戦略

引用:http://rblog-tech.japan.cnet.com/0061/2006/11/amazon_3b13.html

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Amazonは、オンライン小売サイトやAmazon Web Servicesとは関連が薄い時間単位のサーバレンタルであるAmazon Elastic Compute Cloudを行っていますが、それは時代に適っていると思っています。

データ、CPUパワー、アプリケーション、ストレイジは、全てあちら側に置く時代(*1)だと思います。自社内でそれらを準備するよりも、あちら側にあるサービスを使用するほうが、より充実し、より手軽で、より低コストです(*2)。

Googleが持っている検索に用いる情報や、Amazonが持っている顧客の動向データを、一般的な個人で持つことは、不可能です。それほど、あちら側にあるサーバのパワーとストレイジは、桁違いです。

SunのCEOであるJonathan Schwartz氏は、Oracle OpenWorldカンファレンスにて、以下の様に述べています。

「われわれは、ITを競合他社と闘うための武器としている顧客に注力していく。こういった顧客は投資額を増加させており、その額は2〜3年前に比べて2倍、3倍、4倍にもなる」

上記に該当するような大規模なWEBサービスを行っている企業は、より多くのIT投資をし続けているを示唆しています。当然、大量購入によるディスカウントはあるでしょうから、高額なITコスト払う企業ほど、割安に仕入れられていることでしょう。

さらに、最近のサーバのCPUは、仮想化の導入により、よりCPUパワーを使い切りやすくなってきています。これは、大規模なサーバほど有効で、多額なITコストを払うことができる企業ほど、よりCPUパワーを使えることになります。

これにより、より大きなものが、より大きくなる時代で、大規模の会社ほど単位当たりのCPUコストが低くなります。突き詰めていけば、大規模な企業の余っているリソースを、小規模な会社や個人に、レンタルしても商売が成り立つ可能性はあります。

また、私は、坂本多聞さんが書かれた「SaaSの本質が見えてきた!Google Appsが自家用車型情報システムを時代遅れにする」の考えが、Amazonのユーティリティコンピューティング型サービスにも当てはまるのではないかと思っています(*3)。

このため、正しいコスト意識がある企業が、Amazon Elastic Compute CloudやAmazon Simple Storage Serviceを活用し、Amazonのユーティリティコンピューティング型サービスのエコシステムが形勢されていくのではないかと思っています。

と、なるとGoogleMicrosoftは、Amazonの行動に対してどのような対策を打つのか、気になるところです。

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